伝えたいことが多くて、全部詰め込んでしまっていませんか?
「サービスの強みを全部伝えたい」 「実績も、料金も、こだわりも、ぜんぶ載せないともったいない」
HPを作るとき、こう考えたことはありませんか?
実は、私たちも以前はそうでした。Web制作会社として、お客様のHPに「できること」を詰め込めば詰め込むほど、お客様に伝わると信じていたのです。
しかし、それは大きな勘違いでした。
伝えたいことが多くて、全部詰め込んでしまっていませんか?
少し想像してみてください。
あなたが服を買おうとした店で、店員さんからこう言われたとします。
「うちは、メンズもレディースも揃っていて、スーツなどの正装からカジュアルまで何でもあって、サイズも豊富で、価格帯も幅広く、ブランドも色々取り扱っていて……」
どう感じますか? おそらく、「で、結局何が一番得意なの?」と思うはずです。
HPも同じです。人間の脳は、一度に多くの情報を処理することが苦手です。伝えたいことが多ければ多いほど、読者の頭の中では情報が渋滞を起こし、結果として「何も残らない」状態になってしまいます。
「1のルール」 一流コピーライターが発見した原則
セールスライティングの世界に、「1のルール」という考え方があります。マイケル・マスターソンというコピーライターが提唱した原則です。
内容はシンプルです。
優れたコピーには、必ず「1つのビッグアイデア」しかない。
マスターソンは、高い評価を受けた記事を読み返したとき、例外なく「1つのアイデアに集中して書かれたもの」だったことに気づきました。そして過去の優れた広告を調べると、9割以上が1つのテーマに絞られていたのです。
身近な例を挙げましょう。
●コカコーラ:「さわやかな憩いのひととき」
●マクドナルド:「今日はブレークしよう」
●Apple:「Think Different(発想を変える)」
どれも、たった1つのメッセージです。「さわやかで、しかも安くて、どこでも買えて……」とは言っていません。
優れた広告が伝えるのは、いつも「1つ」なのです。
そしてこの「1のルール」は、HPにもそのまま当てはまります。
実際に「1メッセージ」に絞ったら、問い合わせが増えた
私たちは自社HPで、この原則を実践してみました。
それまでのHPは、「デザイン力」「技術力」「対応の速さ」「実績の豊富さ」など、複数の強みを並べた構成でした。どれも本当のことですし、伝えたいことでした。
しかし、あるときメッセージを1つに絞りました。
「セールスライティングで、売れるHPをつくる」
この1点だけを、ページ全体で一貫して伝えるようにしたのです。すると、問い合わせの数が増えました。しかも、「セールスライティングに興味があって」と言って連絡してくれるお客様が増え、的外れな問い合わせが減りました。
1つに絞ることで、「この会社に頼めばいい」と判断しやすくなったのだと思います。
「でも、伝えたいことが複数あるんだけど…」という方へ
ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「1つに絞るのは分かった。でも、うちはサービスが複数あるし、ターゲットも複数いる。どうすればいい?」
答えはシンプルです。
ページを分ければいい。
1ページに詰め込もうとするから伝わらなくなるのです。サービスが3つあるなら、ページも3つ作る。ターゲットが2種類いるなら、それぞれに向けたページを用意する。
「1サービス=1ページ」「1ターゲット=1ページ」
この考え方でHPを設計すると、訪れたユーザーは「自分に関係ある話だ」と感じやすくなり、行動(問い合わせ・購入)につながりやすくなります。
あなたのHPは、今何を伝えていますか?
最後に、1つ質問させてください。
あなたの会社のHPを今すぐ開いて、トップページを見てみてください。
「このページが伝えたいことは、一言で何ですか?」
すぐに答えが出てこなかったとしたら、それがお客様にも伝わっていない可能性があります。
「1のルール」。シンプルですが、これがHPで成果を出すための、もっとも基本的な原則です。